営業と購買の関係性とは?
Hさん
営業と購買の関係は、いわば表裏一体ですね。営業はお客様との仕事の現状についての情報を常に購買にも伝え、互いに情報共有します。購買はその情報に沿って、新たな商品の仕入れなども行ない、万全の在庫管理をしてくれています。この連携があれば、どんな時でもお客様のさまざまな要望に迅速に対応できるわけで、お客様からのイシグロへの高い評価につながっていると思います。
Sさん
営業とは毎週月曜日の午前中に「物件情報会議」という、今、受注している物件の施工がどのように進行しているか、懸案事項はないかなどの確認を行なっています。そのほか、新たな仕事につながった場合も打ち合わせの場を持ち、その物件の現場名、竣工時、物流、設計担当者からの配管資材の積算見積りをもとに打ち合わせを行なうなど、常に密な連携を図ってチームプレーしていると思います。
Hさん
営業は外に出ていることが多いので、日々の業務はメールや電話でのやりとりが大半ですが、こうした会議で顔を合わせての意見交換・情報共有はやはり必要不可欠。営業からのリクエストや想いをしっかりと聞いてサポートしてもらっています。
Sさん
営業は、商品だけではなくてイシグロの信頼も売ってくれていると思っています。だからどんな時も応えられるように在庫管理をしておくのはもちろん、メーカーとの価格の交渉、製品検査なども仕入部の重要な仕事です。競合他社もいるので、最前線で勝負する営業のサポートとなるよう、購買担当は全力を挙げて対応することが使命といえると思います。

数億円規模の案件を握る信頼性
Hさん
私が担当しているのは建設設備の大手空調のサブコンです。中でも改修工事・リニューアル部隊がメインです。物件としては学校や病院、商業ビルなどで、お客様はそうした現場に、メンテナンスのために常駐しているケースがほとんどです。時間外注文など、緊急対応を迫られるケースもあるわけで、そうした時にいかに相手の要望に応えられるかが、貢献度や信頼度になり、次の仕事に結びつくことにもなります。仕入部の日頃のこまやかな在庫管理のお陰で、特に汎用的なものなどは倉庫にあるのが当たり前で、欠品を心配したことはありません。
Sさん
北から南まで全国に倉庫がありますが、汎用的な資材は常に対応できるようになっています。イレギュラーなものはつど在庫、あるいはメーカーに発注しすぐに納品してもらうなどの対応をして営業の要望に応えています。そのほか正月やゴールデンウィークなど、時期的に受注が多くなる配管資材なども例年の傾向で分かっているので、あらかじめ対応できるようにしています。
Hさん
近年の大きな物件としては、2015年に3年工期で立ち上がったつくば駅のランドマークとなる高層ビルの案件(以後、つくばPJ)。建物はそのままに全面リニューアルするというもので、当社に決まれば数億という大きな案件です。お客様の設計部から、競合プレゼンのための配管資材の積算見積依頼が届いたのは、着工1年前で、それからお客様に細部まで確認をさせてもらい、当社としての見積りを作成していったが、その際も仕入部を巻き込んで打ち合わせを本当に密にしましたね。まさに連携プレー。4社競合だったけれど、おかげさまで無事にイシグロに決定し、順調に進行中です。

Sさん
積算見積に沿って購買の担当者がメーカーと交渉していくケースも多いですが、このケースはHさんがメーカー担当者とのつながりもあり、いろいろ取りまとめてもらったところが多かったですね。それについて随時報告を受けていたので、購買担当としてもとても頼もしかったです。
Hさん
見積り提案は、ただ他社より安ければいいというわけではないですよね。同じバルブでもお客様がどのメーカーを信頼しているか、またメーカーの営業担当者の対応力・信頼性も重要なポイントだと思います。今回は、日頃からつながりのあるメーカーを選定したこともあり、自分がメーカーの営業担当者と交渉をさせてもらいました。
Sさん
配管資材についても商品の性能や信頼性に加えて、メーカーの当社を担当する営業担当の対応力や人柄が、大きく関係してくると思います。いくら素晴らしい商品でも、納品が遅延したりなど、万が一の場合に対応が遅い時はイシグロへの信頼の大きな損失になってしまいます。仕入部でもそうした点も重視しています。
「メーカー選定力」がイシグロの武器
Hさん
お客様の施工担当者は、工事についてはプロ。しかし、国内外のメーカー各社から次々と新商品も出ていますし、膨大な商材の特長を把握することまでは困難です。イシグロは仕入部を中心に、各メーカーからの商品情報の蓄積も高く評価されています。お客様が必要としている商材について、どこのメーカーがより今回の工事に適正かを提案できるのも強みだと思っています。
Sさん
毎日、5〜6社のメーカーが来社されて、新商品を中心に自社製品の説明を受けています。商品情報をいかに仕入れ、蓄積し、営業へ展開できるかが大きいと思います。大手のメーカーになると毎週のように来社されるところもありますし、新規のメーカーも増えています。いずれにしても、イシグロで扱うすべての配管資材の商品情報を仕入部では把握しているのが原則だと思います。
Hさん
メーカーの営業担当者は仕入部との面会のあとに営業部に立ち寄られることもあり、当社営業マンが、各自のお客様に関係が深い商材だと、商品についての説明を受けたりしています。つくばPJもそうしたつながりのあったメーカーだったので、直接交渉に至れたのだと思います。とはいえ、ごく一部のことで、仕入部との商品情報の共有が、商談の場においてとても重要になっています。

業界最前線の改革を!
Sさん
数年前からは、メーカーにOEM生産を依頼し、イシグロブランド(I-Value)の製品開発にも力を入れています。施工現場のニーズと各メーカーの強みを把握している、配管機材商社のイシグロだからこその品質と価格といった製品群を作り上げていきたいです。
Hさん
自社ブランド品まで揃っていることは、大きなPRポイントになりますね。
Sさん
このほか「即行便」という物流ブランディングのプロジェクトも始動し、360日24時間対応という業界の中では新たな試みも行なわれていて、仕入部としてもそのスピードについていくのは大変ですが、ますます揺るぎない存在感をもった商社として認知されると思います。
Hさん
担当しているリニューアルやメンテナンス部門においては、緊急対応が迫られることが多いので、「即行便」は本当にお客様に喜ばれていることを実感しています。今後ますますイシグロを選んでいただけるポイントになってくると思います。
Sさん
営業と購買で連携し、切磋琢磨しながらますますお客様に喜ばれる、明日のイシグロを築いていきたいですね。
Hさん
それが自分たちの日々の糧にもなるよう、精一杯取り組み、会社の飛躍につなげていきたいです。
